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アレグロの町

先日、自宅最寄りの駅より1つ手前の駅から歩いて帰ったのだが、
驚いたことにまたもや新しい高層マンションが建造中である。
いまや江東区は高層化花盛り。こんな下町にマンションを乱立して何が楽しいかは知らないが、この狂騒は続くだろう。

そもそも東京という都市自体が、常に破壊と建設を繰り返しているのである。
例えば、実家の近くに急に高層マンションが出来たら、驚きと違和感を感じざるを得ないが、
東京においては、家の近くに高層マンションが建てられたところで「またか」くらいの言葉しか出てこないのだから、かなり東京に慣れてしまったなと感じる。

それでも、何かが新しく建つということは、当然そこには過去に別の建物があり、破壊の上で新たに建設が行われるということなのだ。そこに気付けるかどうかは、自分自身の中で結構重要な部分である。

無常なる都市の変化を傍観し、それに流されるのではなく、しかと見つめていきたいという思いは、自分の映像を作る上での原点の一つではなかったか。庵野と実相寺の受け売りのようなものではあったが。

こんなところに、なぜこんなものが建ってしまうのか』
そういう違和感や嫌悪感をこの東京において持続するのは大きな疲労を要するが、
そういうものが動機になり作品は生み出される。

もう少し尖がらないとね。
by isoda8823 | 2008-06-30 18:45 | 若さ | Comments(0)