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京橋にて

『やくざ囃子』(監督:マキノ雅弘)

鶴田浩二扮する股旅者のやくざと、岡田茉莉子の武家の娘のラブロマンス・チャンバラ。
内容そのものは、身分の差や娘の持つ障害など、重い部分を扱いつつも、若者の瑞々しい恋愛にユーモアを絡めた爽やかなものなのだが、如何せん主役が鶴田浩二なので、どうしても湿っぽくなってしまう。
岡田茉莉子の芝居も暗く、祭りの為に盆踊りの練習をするシーンには恐怖さえ覚えてしまうほどだ。

が、面白いことには変わりなく、特にクライマックスのチャンバラシーンでは、
鶴田浩二と、岡田の兄である田崎潤演ずる用心棒が、対手の組のヤクザたちをバッサバッサと切り捨てながら、「妹さんをください」「やらん」みたいな口喧嘩を繰り広げる。
まるで富野アニメだ!
by isoda8823 | 2008-02-01 14:32 | えいが道 | Comments(0)