2006年 11月 20日
若い阿藤快
『赫い髪の女』(監督:神代辰巳)
内容といえば
石橋蓮司演ずるトラック運転手が宮下順子を拾って家に連れ帰って、後はただひたすら最後まで情事
みたいな話なんですが、離れられない男と女の情念がフィルムに焼きついていてですね。
石橋蓮司の部屋の汚さだとか、ストーブの上のヤカンだとか、降り続ける雨だとか、画面に表れる全てのものが、男女の不思議な交わりを表現しているのです。
宮下順子がすんげえ色っぽいし可愛いんですよね。
なぜ石橋蓮司みたいな酷い男(役柄として)から逃げないのか。
前の夫に嫉妬して殴る蹴るとか、ほかの男に襲わせる、とか、酷いもんね。
ただ、男の方の思いもわからないではない、というか妙に共感して情が移っちゃうんですよ。
ある男女の愚かさ、そして愛しさを描いた、傑作だと思います。
by isoda8823
| 2006-11-20 15:58
| えいが道
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