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ミックスダウン

結構、前の話になるのだが、
ミックスダウン_b0056197_18324299.jpg『LUPIN THE THIRD THE ORIGINAL-NEW MIX 2005-』
なるCDを購入した。
ルパン関係のリミックスアルバムといえば、かの名盤
『PUNCH THE MONKY』をはじめとして、ここ10年ほどの間に、良盤からゴミまで、数え切れないほどのCDが発売されている。

基本的に、リミックスアルバムと銘打たれて発売されるCDの多数は金儲け目当てのものなので、私は無視しているわけだが、このCDだけは見過ごすことができなかった。

『LUPIN THE THIRD THE ORIGINAL』に収録されている曲のミックスは、
全てオリジナルBGM作曲者の大野雄二自身の監修によるもの。
通例、リミックスといえば、既存のトラックを元に新曲を作りあげる、いわばサンプリングのようなものになってしまうわけだが、今回、大野雄二氏が取り組んだのは、新しい音を使わず、録音当時のトラックを現在のデジタル技術によって、より鮮明に響かせ、
2005年の曲として再ミックスするという、真の意味でのリミックスともいえるものなのである。

直ちに試聴した私は、感動に打ち震えた。

確かに、どの曲も一度は聴いたことのある曲だ。
しかし、まるで脱皮したかのように活き活きとしている。
いままでは曲の後ろに隠れてしまっていたトラックが主旋律を押しのけようとするかのごとく高らかに鳴り響き、脳を震わせる。

鳥肌だ!鳥肌が立っているぞ!

即レジ。




ひとつ思ったのですよ。
まるで、決まりきったように思えることを、もう一度引っ張り出して光を与える――ミックスダウンの作業は、映画であったり、日常生活でも、必要なことかもしれないなぁ。
by isoda8823 | 2005-07-11 18:36 | Comments(0)