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理想のエンディング

趣味は映画鑑賞です、みたいな事を言うと、決まって聞かれるのは
「一番好きな映画は何ですか?」なのですが、これほど困った質問はありません。
なので、聞かれた時点で一番好きなものを答えます。
そんな私ですが、「宇宙刑事シリーズで一番の傑作は何か」と聞かれたら、何の迷いもなく答えます。
「そりゃ3人の宇宙刑事 ギャバン シャリバン シャイダー大集合!!だよ!」

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ギャバンか、シャリバンか、シャイダーか、ではなくて、みんな揃ってるんだからそれが一番に決まってるじゃないか!という。


まあしかし、3人の宇宙刑事そろい踏みなんて興奮するしかないわけで、当時録画したビデオは何度も見返したものです。


内容は、3作のいいとこ取りなので面白いに決まっているわけですよ。
『ギャバン』からは父・ボイサーとの再会。『シャリバン』はイガクリスタルに絡む話。で、直前まで放送していた『シャイダー』は最終決戦と、これを観れば、宇宙刑事のすべてがわかったと言い切っても問題ない(言い過ぎ)内容なのです。


演出は3作全てに助監督・監督として関わった小笠原猛(故人)。
回想総集編部分の編集リズムや、追加シーンの演出など、短い制作期間を感じさせない肝を押さえた作りになっています。


初めて3人揃う、素顔の宇宙刑事たち。
大葉健二さんと渡洋史さんはJACの先輩後輩でもあり、共演も多いので息はぴったり。
そこに、まだまだ新人の円谷浩さんが絡む、その関係性が劇中の役柄とも重なって、観ていて微笑ましい。


『コータローまかりとおる!』『影の軍団Ⅳ』のためにスキンヘッドにしていた大葉さんを渡さんがいじる場面や、ガイラー将軍役の栗原敏さんが露天商役で出演、まさかガイラーでは?と3人が訝しむエピローグなど、いわゆる楽屋オチもあって、スタッフも遊びを入れながら楽しんで撮っていたことが伺えます。


「勇者たちよ」といきなり聞こえてきた天の声に促されて、3人が揃って蒸着・赤射・焼結するクライマックスは強引といえば強引なのですが、「地球の子供たちは、お前たち3人が並んだ姿をまだ一度も見ていない。3人のコンバットスーツ姿を、一度見せてあげたらどうだ?」という天の声の提案は、まさに私たちの願いそのもので、天の声グッジョブ!と言うしかありません。

ちなみに、この回のエンディング、つまり宇宙刑事のカーテンコールの映像は、私が最も理想とするものです。
多幸感あふれますね。

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by isoda8823 | 2019-03-27 13:22 | 徒然草 | Comments(0)