『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』(監督:湯浅憲明)
怪獣映画のマスターピースのひとつ。
全2作、特に『ガメラ対バルゴン』の「大人も鑑賞対象とした怪獣映画」から、後半の「子どものためのガメラ映画」に至る、ちょうど中間点に位置し、両方のバランスがうまく取れている。
とはいえ、主役は子どもで、大人たちは子供の意見ひとつに全ての判断を委ね、結果、見切り発車と行き当たりばったりだらけでギャオスに立ち向かっていく。
なんだかんだで最後はガメラが来てくれて全て解決するのだが、子供の言う通りにガメラが来なかったら全滅である。そんな大博打に命運を賭ける大人たちの姿に感動を禁じえない。