2010年 09月 06日
強いトルクを持つ男
劇場公開時に観て以来。
当時はドラえもんとかと抱き合わせ公開で、ドラ目当ての私はこの映画の時は寝ていたと思う。
そりゃあ子どもは寝るだろう。
しかし、28歳になった私は前のめりになってこの作品を見たわけです。
原恵一の初映画作品。
簡潔かつ的確なカットの積み重ね。丁寧な芝居。
もう演出スタイルが出来上がっている。
「夢だけでは人は生きていけない。でも・・・」というテーマを「エスパー魔美」という枠の中で、「エスパー魔美」の魅力を落とすことなく、なおかつ「エスパー魔美」でしかできないやり方で描いている。
メロドラマとしても見事な、後の『クレヨンしんちゃん』に繋がる原恵一の職人的な良い仕事。
特に、ゴミ焼却工場のシークエンスのコンテは最高にイカすと思う。
エンディングのラストカットは小津の『麦秋』のようだった。
by isoda8823
| 2010-09-06 10:51
| えいが道
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