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つらつら

なかなかブログの更新に手を付けられない日々…

『仮面ライダーW』が最終回でした。
「仮面ライダー」であり、「探偵もの」でもあるという『W』にふさわしい最終回といいますか。
冒頭、主人公にいちゃもんつけられたショップ店員が、終盤で主人公を殺す(いや、結局死ななかったんですが)という展開はまんま『探偵物語』の最終回。ツイッター上でもそこら辺が話題になってましたが、私が気になったのは依頼人の少年の名前が「アキラ」だったことでした。
意気地がなくて、主人公から小突かれるその少年はつまり『傷だらけの天使』のアキラだろうと思ったわけです。主人公もやたら「アキラ、アキラ」言うてましたから。
サブタイトルも「この街に正義の花束を」ですしね。
探偵事務所のデスクも、実際に『探偵物語』で使用したデスクを使っているそうです。
『傷天』→『探偵物語』→『仮面ライダーW』
なかなか面白い流れではないでしょうか。

さて、最近観た映画
『カラフル』(監督:原恵一)
これは傑作。
飯を食うという行為が、こんなにも感動的なのかというクライマックス。
「すごい美味そうに食べ物を描く」「キャラクターがすごい美味そうに食べる」という宮崎駿的な「絵の力で感動させる」ということではなくて、ひたすらに積み重ねられた「物語と芝居の力」で感動させている。たしかに、それも「絵の力」ではあるのだけど。
派手な動きのない、地味な芝居を着実に丁寧に描ききったアニメーターの皆さんには頭が下がる思い。そして、声の出演者の皆さんにも拍手です。特にアッキーナ!!

玉電の線路跡を歩く、いわゆるダレ場のシークエンスが良いですよ。
あんなに長くなくてもいいんだけど、でも、あの長さじゃないと駄目なんだ、という。
それはつまり、映画ということですよ(と言えばなんとかなると思っている)。
by isoda8823 | 2010-08-30 17:12 | えいが道 | Comments(0)