2014年 09月 03日
びんばりハイスクール
鈴木則文監督の、これが遺作になってしまった。
女番長ものと、漫画原作もの、則文監督の得意とする2つのジャンルが一つになった、徹頭徹尾楽しめる娯楽映画である
セットの場面がほぼなく、ロケ中心で撮られていて、ちょっと不自由しているような感じがあった。
改めて、撮影所の卓越したスタジオワークこそが、則文作品の面白さを支えた大きな要素であったのだと感じた。
主人公は決して演技がうまいとは言えないが、脇の友人2人が面白くて、ギャグっぽいやりとりの中で、主人公の可愛らしさが見えてくる。
池玲子や杉本美樹が演じた孤高のスケバンとは違った魅力があって良かった。
コメディリリーフは片桐はいり。何故かお色気要員までやっていた。誰も得しない。
由利徹は安定の面白さ。塩沢ときのヘルメットネタが素晴らしい!
そして、丹波哲郎!出てくるだけで面白い。
則文監督には新作を撮ってほしかったが、往年のプログラムピクチャーの匂いを残した今作が最後の作品というのも、それはそれで一貫していてカッコイイ。
by isoda8823
| 2014-09-03 18:13
| えいが道
|
Comments(0)