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恋と太陽とギャング

『恋と太陽とギャング』(監督:石井輝男)

石井輝男の新東宝・東映のギャング映画も食わず嫌いしていたので、思い切って観てみたのですが、これが滅法面白かったのです。
ジメジメとしたところが一つもない、シャープでテンポの良い快作。
中盤の現金強奪がフィルムノワールなら、クライマックスの銃撃戦は西部劇。
ジャンルを横断しながら、それらを華麗なユーモアで繋ぐ手腕に素直に脱帽です。

主人公の高倉健は相変わらずモッサリですが、脇を固める面子のカッコ良いこと。
特に丹波哲郎の演技の軽薄さ(勿論褒めています)が素晴らしい。
丹波の彼女役の三原葉子も、登場の際には、そのマシュマロ具合は作品に合うのかと思ったのですが、その立ち振る舞いのキュートさは抜群。男性陣を完全に食うファム・ファタルぶりでした。
石井輝男の作品は、男性も女性も均等にカッコ良くて魅力的です。

今度の実写版ルパン三世は、これを目指すべきではないかな
by isoda8823 | 2013-12-27 11:26 | えいが道 | Comments(0)