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嬉々希林

ただ、嬉しかったこと。

私が書いた一本の記事。
某市の、ある条例についての記事。
条例って、ホント抽象的な内容なのね。
具体的なものがあまりなくて、全部「~という理念に基づき」みたいな感じなのですよ。

取材終わって、社に帰って、さて書くぞ!と席についたものの
「なんて書きゃいいんだろ」となるわけです。

「某市が~という条例を施行する。この条例は~という基本理念を定めている。~という人がこの条例を推進していた」
組み立てはコレでよし。

でも、具体的に何を定めたのかがわからない。
これじゃあ、何もニュースにならない。
頭をひねって条例とガンのつけ合い飛ばしあい

で、なんとか具体的になりそうなものを引っ張り出して、形にする。
先輩の直し、アドバイスを受けながら。
苦心惨憺の末、オッケーもらって提出。

書いてみて正直、手応えはわかんなかった。
最初よりは、何を定めた条例なのかがわかりやすくなっていたと思う。
でも、とにかく苦しい記事だった。
「もう直したくねーよー」
そんなことを思いながら、書いた記事。

今日、デスクに呼ばれる。何かしら。
私の原稿を手にしている。直しかな、また。
「条例という抽象的なものを、見事に具体的な記事として書きましたね、ということ」



これは、褒められたんだ。と気付くまで数秒かかった。
苦しいだけで、これといって思い入れて書いた記事ではなかったけど
苦しんだ分が、結果になって返ってきた。
全ての記事がこうなるとは思わないんだけど、でも、この経験があるから
今日からまた、取材に汗を流そうと思う。

私は恵まれているんだ。多分。
そう思った。
by isoda8823 | 2005-01-25 16:52 | Comments(0)