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「不倫純愛」に感嘆する

『不倫純愛』(監督:矢崎仁司)

観ながら何度も「おお~」「ほお~」と感嘆の声をあげた。
職人技が如き、適確かつ簡潔、なおかつ豊かに撮られたサスペンスドラマ。
原作の小説は読んでいないが、物語の構成も面白く、2組の男女の愛の物語として非常に面白かった。
長回しで捉えられた2回に渡るセックスシーンは本当に色気があって、一緒にレンタルしたAVよりもよっぽどエロかった。つまり、情念が感じられた。

嘉門洋子のファムファタールっぷりもよかったし、何より津田寛治が素晴らしかった。
脇に至るまで良い役者さんが揃っていたと思う。

この映画では湖とボートが印象的だが、愛憎全てを飲み込むような湖面の妖しいきらめきには息を飲んだ。

映画を撮るときに、役者の芝居に対してどう監督は、カメラは取り組めばよいのかという点で勉強になった。教科書にしたい映画。
by isoda8823 | 2011-10-18 19:46 | えいが道 | Comments(0)