2011年 02月 02日
面白い映画を観た
開巻からひたすら流れ出る言葉の応酬、カメラはひたすら切り返し、さして魅力的でもない、むしろ腹立たしくなるような登場人物たちをフレームに収めていく。
いちオタク大学生がやがて次代の寵児となり、友人を失い、多くの訴訟を抱えていくが、別に彼は成長するわけでもないし、取り立てて特記するような事件が起こるわけでもない。
そんな内容にも関わらず、始まった瞬間から、The Beatlesの「Baby You're a Rich Man」が流れ出すまでの2時間、スクリーンに釘付けだ。
思いっきり引き込まれ、最後の主人公とPCのモニター画面の切り返しでは、少し感じ入ってしまった。
これはもう演出力の勝利。
個人的に気に入ってるのが、主人公の「走り」で、メインタイトルのシークエンスで、パブから寮に帰る主人公の走り方、足をあまり前に出さない、ちょっとつまづきそうな走り方が、この映画全体の歩みを決定しているような気がした。
それとは対照的な、ボートの場面がまたいい感じ。
それにしても、ボートやってた双子の兄弟、1人2役だったんだ!びっくり!
by isoda8823
| 2011-02-02 16:23
| えいが道
|
Comments(0)