2010年 09月 24日
勝つために戦えと
Twitterで結構ボロクソ書いてしまったんですが、本当にそう思ったので仕方がありません。
押井守演出の舞台『鉄人28号』の実際の稽古風景の中に、少しづつフィクションを忍ばせ、最終的にはフィクションの世界に引っ張り込むという構造そのものは私は大好きですし、正直楽しみにしていました。
それが結果として、苦笑いに変わってしまったのは残念です。
同監督の『アサルトガールズ』を観たときも思ったんですが、撮影がマズいです。
被写体とカメラの距離感とか、なんか気持ち悪いんですよ。
完全にフィクションに移ってからの撮影はまだ良かったんですが、メイキングパートのカメラはちょっと酷すぎるんじゃないか。メイキングとしても厳しい感じでした。
低予算で作られ、かかる劇場数も少ない作品なので、DVDの売り上げなどで、おそらく赤字にはならないでしょう。アニメでビッグバジェットの作品を作りながら、一方で実写で低予算ながらも趣味性の強い作品を作る。
押井守言うところの勝敗論でいけば、彼は勝っているのだと思いますが、なんとも複雑な心境です。
私は『紅い眼鏡』や『ケルベロス』『トーキングヘッド』『アヴァロン』といった押井実写作品が大好きなので、最近の彼の実写作品を観ると寂しい気分になるのです。
ちなみに、舞台『鉄人28号』は大傑作です。
こっちもDVDになっているので、観てください。
by isoda8823
| 2010-09-24 14:28
| えいが道
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