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もうちょっと

3話あたりから楽しめるようになってきた『天装戦隊ゴセイジャー』ですが、
じゃあ果たしてうまくいってるのかと問われれば、うまくいってるの・・・か?みたいな感じ。
前作があまりにも良くできていたので、比較されてしまうのが可哀想ではあるのですが、それでもやっぱり比較してしまう。

昨日の放送は、いわゆるキャラクター紹介編のひとつで、冷静沈着で細かいブルーと猪突猛進型のブラックの2人が主役。
正反対の性格を持つキャラクターの対立→和解というよくある流れの話でした。

この話での主軸(縦軸)は「怪人が事件を起こし、ゴセイジャーがその事件を解決する」という話。
横軸になるのが「ブルーとブラックの対立と和解」。
それを通して、「人それぞれの個性を認め、活かすこと」みたいな教訓を得るという。

話のつくり自体には文句はないんですが、ちょっと横軸が弱いかなと。
ブルーとブラックの間に決定的な対立が生まれないと、後半(むしろラストでしたが)の和解が生きてこないと思うんです。
冒頭に2人で買い物をするシークエンスがあって、とりあえず何でもかごに放りこんでしまうブラックと、時間をかけてあらゆるスーパーを回り、一番体に優しく安い食材を探すブルーという対比があるものの、それだけではちょっと弱いんじゃないでしょうか。
アクションシーンでもやりとりありましたが、2人の戦闘スタイルの明確な色分けが出来ていたかというと微妙です。あくまで私の見た感じですが。

思うに、シナリオではもうちょっと色々書いてあったのを、撮影または編集の時点で削っていって、放送作品になったのではないかと。最低限のものを残した結果、結構あっさりした仕上がりになったのだと思います。
正味20分ほどの本編で物語を見せようとすると、とにかく削っていく方向になるのは仕方が無いこととも思います。そうやって削ぎ落とした中で、様々な要素を不足なく見せることができるか。
そこら辺の処理が、シンケンジャーは巧かったと思います。全部じゃないですが。

昨日の回(荒川稔久脚本)は、話自体は面白かったので、出来れば8~10話あたりでやってくれたらとか思いました。
by isoda8823 | 2010-03-15 17:06 | 若さ | Comments(0)