人気ブログランキング | 話題のタグを見る

あっ!!

村八分というバンドがあった。
40年前の1969年に結成されて、4年間の活動の後、解散。
その間、発売された音源は1枚だけ。
それも、ライブ音源だ。
彼らはあくまでライブにこだわり続けた。

メンバーは、ボーカルのチャー坊こと柴田和志、ギターの山口冨士夫(元ダイナマイツ)を中心に、メンバーチェンジを繰り返していた。
逆に言うと、この2人がやりやすいメンバーであれば、誰でも良かったということかもしれない。

山口冨士夫のギターは素人耳で聴いても凄い。
チャー坊のボーカルは素人が聴こうが玄人が聴こうが、何を言っているか全然分からない。
歌っているというより、叫んでいるような。
でも、刺さってくる。
苛立ちとか怒りとか、いろんなもの。

2人とも覚せい剤の常習者だったそうだ。逮捕歴も何度かある。
チャー坊は、覚せい剤の過剰摂取のために、1994年に死んだ。
再び音楽活動を始めた矢先だった。

とか、情報を列挙するのはやめます。
なんのきっかけか忘れましたが、最近CDを買って、聴いています。
唯一のメジャー音源『ライブ』
久々にかき乱されています。
衝動が起こります。
何かを突き破っていきたいという、青臭い感じ。
何かやらねば、何かをせねば、どうすればいいのか、このままでいいのか。
どん詰まりの閉塞状況に陥り始めている精神を切り裂くような、鋭いギターと叫び声。
ただがなっているんじゃないですよ、ちゃんと叫んでいるんです。
だから、ずしんと重く、心に響いてくる。ぶん殴ってくる。

こういう高校生のような文章を書かせてしまう、恐ろしいバンドです。
by isoda8823 | 2009-06-17 17:24 | 若さ | Comments(0)